小顔矯正で頭蓋骨が小さくなる!?

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小顔矯正で頭蓋骨が小さくなる!?

⭐️答え
頭蓋骨の矯正で絶対に頭や顔の骨は小さくなりません。

「1回の施術で数センチの顔の横幅が縮まります!」なんていう広告を見たことありませんか?

しかし現在これら誇大に効果を謳った場合は景品表示法に違反となり行政処分の対象です。消費者庁の措置命令として代表者の氏名と会社名、住所が公表されるというキツイお仕置きがあります。ネットで調べると公表された情報は簡単に見つけることが出来ます。しかし小顔矯正など実際に頭や顔の骨を小さくしていると本気で思っている方も多いのではないでしょうか?

「この前小顔矯正いったんだけど、めっちゃよかったよ!」
「えー私も行ってみたいどこにあるのー??」
「行きなよーめっちゃ人気で予約なかなか取れないけどマジいいよ」

今日もどこかでこのような会話がされているかもしれません。情報弱者ではないと思っている若い方々も美容や医学に関して、口コミやSNSもしくは広告を信じやすい傾向があるように感じます。サプリメントや健康機器も同じですよね。詐欺まがいの美容施術に騙されて高額な金額を支払ってしまうことが無いように消費者庁が目を光らせているということです。

⭐️なぜ頭蓋骨は小さくならないのか?

絶対に小さくはならないと言い切りましたが、その根拠は何か?頭は幾つかの骨が繋がり合って作られています。子供のころは泉門と呼ばれるやわらかい部分がありますが、大人になってからの頭蓋骨は、泉門が閉じて硬く結合され動かない関節になります。押した際に関節が動いて頭蓋骨が小さくなることはありません。
ほとんどの小顔矯正を行う整体では、加齢などにより頭蓋骨の隙間は開いてきて、顔が大きくなってきたり、歪んできたりすると説明しますがこれが大きな間違いです。開いたりしないということは間違いありません。医師で小顔矯正を行っている方がいないように医学的な常識です。

⭐️ボーリングの球を小さくするのと同じ

中が空洞のボーリングの球を想像して頂けるとわかりやすいかもしれません。中が空洞のボーリングの球を押して一回り小さくする挑戦をする人がいるでしょうか?やる前から無理なことだとわかります。どれだけ人間の力で押しても小さくなることはありません。万力で小さくしようと潰したら割れて粉々になってしまうと思います。

⭐️しかし頭蓋骨は縮まないが小顔にはなる!?

頭蓋骨や顔面の骨を矯正して小顔になることはありませんが、効果として小顔になることはあります。頭は骨だけでできているのではなく、皮膚、筋肉、血管、リンパ管などで形成され水分もあります。特にむくみが強い方は、顔の矯正と称してマッサージを行っていると勝手にむくみが減少し自然に小顔効果が出ると思われます。問題な点は、矯正という響きは骨を移動させて位置を変えるような印象を与える点です。本来はむくみのケアなどだけで同じ効果が出る方も、医学的に正しい説明を受けずに間違えた施術を受けることになります。

⭐️とか言って当院も小顔施術は行っている

当院の行うのは矯正ではなく「小顔調整」として大変人気の施術です。当然骨の矯正で小顔になることを謳うことはありません。国家資格者によるお顔のマッサージやストレッチなどむくみを取ります。また、表情筋や咀嚼筋のトリガーポイントを指圧することで、リフトアップや皺を薄く見せることは可能です。効果の持続に関して、数日で戻ってしまう方もいると思いますが、数週間の持続効果を見せる方もいらっしゃいます。その他、顎関節症や頭痛に関いても資格者の知識を生かし、関係のある筋肉へ施術を行うと効果のあるものもあります。お顔の施術は小顔だけでなく頭の施術も行いますのでとてもリラクックスできますし、大変心地良いものです。

⭐️ビフォーアフター写真はセーフかアウトか?

医師の行う医療に関して厚生労働省は、患者の体験談やビフォーアフター写真、ホームページへの掲載も原則不可としました。美容サロンにおいても体験談やビフォーアフター写真をよく見ますよね。
医師が行っているわけではないので、現在これらが違法ということではありませんが、誤解やトラブルを生じやすいことは間違いありません。
実際よりも優れていると偽って宣伝したり根拠がないにもかかわらず、そのような効果が出ることを保証する宣伝したりすることは禁じられています。ネット上ではかなりグレーの部分を攻めた広告が多く並んでいます。なぜならお客の目を引き集客効果が高いからです。広告マーケティング駆使し、とにかく利益を上げたければ真っ先にビフォーアフター写真にたくさん使うようにするはずです。しかし本当に施術前後の写真かどうかはわからないですし、現在の編集技術があればどのような修正も可能です。個人的には写真の変化を鵜呑みにしたことはありませんし、そもそも誤解を与える可能性のあるビフォーアフター写真を掲載すること自体に疑問を感じます。また信じる方がいるのも正直驚きます。