腰痛になった時本当にお風呂に入った方が良いのか?

◎腰痛でお風呂に入るのはいいのか?✨😌✨
✨ギックリ腰の場合
皆さん肩こりでも腰痛でもお風呂に入って疲労を取りたいと考える方が多いと思います。急に腰が痛くなったからお風呂を長く浸かる方も多くいらっしゃいますが、痛みが増して来院されるケースがあります。本当に体にいいのでしょうか?
◎結論から言えば基本的にギックリ腰になった際にお風呂に入ることは勧めません。特にいつもより長く熱いお風呂に入るのは良い効果が無くむしろ逆効果になることもあります。
その理由
日本の入浴中に死亡例は大変高いことで知られています。年間4,000人以上の方がなくなっています。交通事故死約2,600人と比べても大変多いことが分かります。冬季の高齢者に多い事故ですが、若い方でも死亡例はあります。
入浴中の心拍数の増加、血圧上昇があり軽い運動をしているような状態です。年間に亡くなっている方の数からみても体に負担を掛ける行為であることは間違いありません。健康な方にとっては問題ないと思いますがもともと疲労状態になっている方がギックリ腰になり易い傾向にありますので、お風呂に入る行為は自然治癒力を消耗してしまう可能性もあると思います。これはギックリ腰になっている時にお風呂に入ると死亡事故が起きやすいということを伝えているのではありません。腰の痛みが強いときは、お風呂に入らず安静にしていた方が無難であるということをお伝えしたい内容です。
✨慢性腰痛の場合
お風呂には一定の危険性があることは慢性的な腰痛にも言えることです。とにかくお風呂に入ることで良くなると信じ切っている方を見かけますが、疲れている時や痛みが強いときはお風呂に入ることを中止することが、返って改善につながることがあります。特に長風呂や熱いお湯に浸かる(42度以上)半身浴などは体に負担を掛けることになります。
しかしながら個人差もあると思います。基本的に元気な方はどんな時でもお風呂に入るととにかく調子が良くなるという方もいます。そのような方は体調に注意してお風呂に入ることは大きな問題は無いと思います。健康な状態であれば全身を温めたり血行が良くなったりすることでより健康な状態になることも大いにあると思います。
☆ギックリ腰は冷やした方がいいのか?
👌結論を言えば、ご自身の判断で温めたり冷やしたりしない方が良いでしょう。
これは医師や治療者の意見が分かれるところだと思います。急に立てなくなる程の痛みであることから、通常は冷やした方が良いと考える方も多いと思います。しかし炎症が起きて熱を持った捻挫などと違い、腰痛は大変複雑です。様々な関節、神経があり筋肉も多く存在します。そのため、単純な急性期のケガというよりも、アンバランスになった筋肉が硬直していることが原因で痛みを引き起こしていることも多いと考えることもあります。その際に冷やしてしまうのは良いとは言えません。
ギックリ腰は診断名ではなく俗称の一種です。そのためギックリ腰になったけど原因は椎間板ヘルニアだったということもあります。あくまで急に腰が痛くなった時の呼び名であり、病名を指しているのではありません。そのため捻挫によるもの、椎間板損傷、筋肉によるもの、椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などの病気の可能性もあります。
しかし実際のところ原因がわかっても温めるか冷やすかは意見が分かれるところです。骨盤にある仙腸関節といわれる部分の靭帯が捻挫して、明らかに熱を持っているような場合であれば冷やすこともあると思います。
しかし個人的な見解としては、冷やすことは行わない方が良いのではないかと思います。また、痛みがある場合温めるか冷やすかの2択を選択しなければならない理由はありません。どちらも行わないで様子を見ることも必要です。
冷やすことのデメリットは腰部の深部には副腎があるということです。そこまで冷却が伝わるかはわかりませんが、副腎にはステロイドホルモンを作る役割があります。体を修復し元気にする機能です。この機能が腰部を冷やすことで下がってしまうこともあるのではないかと思っています。重要な臓器が近くにある腰部を簡単に冷やすことは出来るだけ避けたいところです。
しかし急性の腰痛も1週間近く経過すれば慢性的な腰痛と同じような状態になっていきます。その際は温めた方が良いでしょう。
危険なギックリ腰!?
かなり稀ではありますが、ギックリ腰のような痛みを伴う致命的な病気があります。大動脈瘤の破裂や急性大動脈解離です。笑福亭笑瓶さんが発症し九死に一生を得たことで知られています。これらの症状で背部や腰部の痛みを感じる方非常に多いといわれています。瘤の破裂があった際は大変致死率の高い病気なので、速やかに医療機関に連絡しなければなりません。腰痛の既往歴がないのに急にギックリ腰になったり、冬季にトイレで力んだ時に発症したりした場合の急な腰の痛みは注意が必要です。
六本木整骨院では慢性腰痛やぎっくり腰になった方に対して健康保険治療や自費治療を用いて治療を行っております。鍼灸治療や骨盤調整など様々なアプローチにより複雑な腰痛を少しでも改善できるように施術します。お気軽にお問合せ下さい。